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2024年5月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

  

5月16日②

タイ国大使が帰られた後は、本年4月1日に発足したデジタル人文社会科学研究推進センターについて記者会見を行いました。場所は、豊田講堂の脇にある広報プラザになります。

本センターは、「デジタルデータを活用するデータ駆動型のデジタル人文社会科学研究を戦略的かつ組織的に推進し、領域横断的な新領域を開拓することで人社系の研究振興を図るとともに、人社系主導で新たな総合知を創出し、テクノロジー主体のアプローチでは解決が難しい社会課題の解決に貢献する」ことを目的に設立されました。人文学だけ、社会学だけでなく両者をまとめて、データを活用するところがユニークなセンターとなります。

記者発表では、センター長の佐久間副総長によるセンターの紹介に続いて、専任?兼任の5人の教員がどのような研究を行っていくのか報告しました。たとえば、ギリシャ哲学など西洋古典の原典をチャットGPTに読み込ませて、内容に関する検索などを可能にするような試みが話され、非常に興味深いものでした。このセンターからこれまでにない新しい成果がどんどんと生まれてくることを期待しています。

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5月16日①

本日は、昼の時間帯にタイ王国のウェチャーチーワ大使とご夫人、また参事官の皆さんの表敬訪問を受けました。また、駐名古屋タイ王国名誉副領事の森下さんにも立ち会っていただきました。森下さんは昨年5月19日にタイ王国最高裁判所長官が来られた際にも同行されています。

大使は2月に着任されたばかりで、天皇陛下に対する信任状捧呈をまだ行っていないからだと思うのですが正式には次期大使という扱いになっています。もちろん、実質的にはしっかりと業務をスタートされています。大学との連携、学生交流などを進めたいということでいらっしゃったのですが、私の名大の紹介の中で年間の予算プロファイルを示したところ、産学連携の部分をどのように稼いでいるのか、共同研究の具体的なやり方など、鋭い質問をいくつかいただきました。タイの大学と農学、工学がやっているジョイント?ディグリー?プログラムなどについても担当の先生方にご報告いただいたのですが、大変興味深く聞いていらっしゃいました。

ランチもご一緒しましたが、私の専門が宇宙論ということを話すと、この分野が大好きでYouTubeなどで勉強しているとのことで、超紐理論や宇宙の観測などかなり突っ込んだ質問をされたのにはびっくりでした。

最後に本学に留学しているタイ人学生12人との懇談を持った後、名大を後にされました。懇談の最後に私から学生に、どうしたら万博体育网址を目指すタイ人を増やすことができるか聞いたところ、もっと奨学金が必要、本学はバンコクに事務所はあるがどうしても一部にしか宣伝が行き届いていない、高校と連携してはどうか、現在議会で働いているがそこのチャンネルで宣伝することもできる、など様々な有益な意見をいただきました。また大使からも、大使館を通じて宣伝できる、との言葉もいただいていますので、もっと頑張って留学生を増やしていきたいと思います。

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5月14日

本日は、マシュー?センザー在名古屋米国主席領事が3年の任期を終え離日するということで、お別れの会がありました。出席者は、大学の学長や地元の日米協会の会長さんら、センザーさんと縁のある9名ほどでした。

センザーさんは、大学時代はアフリカの歴史を学ばれてフルブライト奨学生としてケニアに留学経験があり、その後は大学で歴史を教えていた研究者でした。しかし、近現代史を研究するうちに、実際に政治?外交に携わりたいということで外交官になったとのことです。

外交官としてはアジアをこれまで担当、赴任した先々で現地の言葉を勉強されてものにしてこられました。今回のお別れの会も、日本語で見事な挨拶をされ、また我々との会話もできるかぎり日本語を使われるという徹底ぶりには感服しました。次の任地は台湾だそうで、これからは中国語を新たに勉強されるとのことですが、どうか日本語を忘れないでください。

これまでどうもありがとうございました!

 

5月13日

本日は夕方に、恒例のキャンパスコンサートが豊田講堂で行われました。

このコンサートは、愛知県立芸術大学と提携していて、ほぼ毎回、県芸出身の優秀な若手演奏者が登場します。同窓生の方にYAMAHAのコンサートグランドピアノを寄付いただいたことが契機となっていることから、必ずピアニストには登場いただいています。

本学としては、学生や教職員、OB?OGの方々、さらに広く市民に芸術に触れる機会を提供でき、一方で県芸の若手演奏奏者には多くの聴衆の前で演奏する機会が持てるというwin-winの企画になっています。

今回は、女性?男性それぞれ1名ずつのピアノ演奏でしたが、毎回本当にしっかりと準備をされ、また有名な曲ばかりでなく、なかなか聴く機会のない隠れた名曲?難曲を披露いただきました。お二人とも素晴らしいテクニックに支えられた誠実で素晴らしい演奏ぶりだったと感じました。ありがとうございます。

なお、今回で10周年ということもあったのでしょうか、仕掛け人の一人である法学部OBの鮎京先生や愛知県立芸術大学の白河学長もいらしてくださいました。まだまだ続けていきたいと思っています。教職員や学生の皆さん、こちら無料ですので、まだ来たことのない方、是非とも一度いらしてください。

 

 

5月10日

本日は、この4月から新たに名誉教授になられた方々への名誉教授称号授与式と、引き続いての懇親会が昼にありました。懇親会の方はこれまでの名誉教授の方々も参加され、大学執行部を含め100名以上の参加者で賑やかに行うことができました。コロナ禍のため5年ぶりの開催となります。

新たな名誉教授の皆さんは、つい先日まで学内で活躍されていらっしゃった方々ですので、むしろ改めて「この人がもう名誉教授ですか」というのが感想です。今回は37名の新名誉教授のうち、23名にご出席いただきました。少なくとも参加された皆さん全員、のんびり引きこもるのではなく、まだまだ、いや、ますますご活躍いただける方々ばかりですので、是非ともいろいろお手伝いいただこうかと考えているところです。

懇親会の方は、懐かしい先生方にたくさんお会いできました。中には、私の父親の教え子で、私が赤ん坊の頃に家を訪ねたことがある、とおっしゃる先生がいらっしゃったりして、感慨深いものがありました。

やはりこういう会は対面に限りますね。なお、昼間ですので、ノンアルコールでした、念のため。

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5月9日

本日は、本学の卓越大学院TMI(ライフスタイル革命のための超域イノベーション人材養成学位プログラム)の5期生オープニングセレモニーに出席しました。これは、文理融合で移動をテーマにイノベーション人材を育成する大学院生のためのプログラムになります。

本学に4つある卓越大学院プログラムの中でも、文系を含む6研究科が参加するという特別なプログラムには、新たな5期生、また昨年のオープニング以降に参加することになった4期生も合わせて、コーディネーターの河口先生から入校証を受け取っていました。みなさん、それぞれ決意表明をされていましたが、2倍近い倍率をくぐり抜けてきただけあって、意欲的な学生ばかりでした。彼ら?彼女らダイバーシティに富んだ学生たちがどのようなケミストリーを見せてくれるのか、本当に楽しみです。

ただ、河口先生のプログラム説明が5分しか割り当てられていなくて、実際には3倍以上かかってしまったり、全体に時間設定に難があったことは反省材料です。次の予定に完全に遅れてしまいました。タイムマネジメントは大切です。

 

 

 

5月3日

ゴールデンウィーク後半初日、以前から見たいと思っていた映画、オッペンハイマーを名古屋駅まで見に行ってきました。

ロバート?オッペンハイマーは私の分野では、ブラックホールが星の終末段階でできることを予想した研究でよく知られています。量子力学の研究でも重要な業績があります。しかしなんと言っても第二次世界大戦中に原爆を製造のためのマンハッタンプロジェクトの責任者として、一般にもよく知られ、映画もそこに焦点が当てられていました。3時間の長い映画ですが、長さを感じさせない、さすがアカデミー賞7冠と思わせる名作です。

原爆のような兵器について、製造する科学者と使用する政府?軍、どちらに責任がありイニシアティブを取るのか、考えさせられる内容でもありました。

一方で、物理学者としては、いくつかの小ネタで楽しむこともできました。例えば、若き日に出会う科学者たちのほとんどがノーベル賞受賞者で、映画の中で一体何人出てきたのかカウントすると面白いかと思いました。アインシュタイン、パトリック?ブラケット、ニールス?ボーア、アーネスト?ローレンス、ルイス?アルバレツ、エンリコ?フェルミ、イシドール?イザーク?ラビ、ハンス?ベーテなどなど、物理学者にとってはオールスターキャストです。また少しですが、私がポスドク時代に過ごしたUCバークレーのシーンもあり、懐かしく思い出しました。バークレーの映画館で見ていたら絶対に歓声が上がるところですね。

上映が終わった後に、私の古巣のC研の学生さんも見にきていたのに気づきました。是非、若い人にも見てもらいたい映画です。

 

 

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